子どもだけでなく親にともっても身近な存在に
保育士が働く職場の中でも、保育所や認定こども園は、親と最も近い距離に存在する児童福祉施設です。これらの施設に勤めている保育士というのは、親にとって身近な専門職の一人になります。また、子どもにとっても身近な存在であると同時に、保護者に対して深い理解が可能な支援者として、その役割を果たすことも仕事の一つです。そして、保護者の中には、子育てに悩みながらも誰にも相談できず、人知れず悩み、孤立を深めている母親あるいはシングルファーザーなども少なからず存在しています。とくに、保育所や認定こども園への入所、入園が、待機や何らかの理由でできていない子どもを育てる保護者にとっては、身近に子育てを支えるものがいないため、育児不安が増大しやすい傾向にあります。このような保護者に対してもサポートできる保育士が、これからの時代、ますます必要とされるでしょう。
地域のネットワークづくりにも
共働きやシングルマザーやファーザーの増加に伴い、保育所の中には、地域住民に広く開放し、地域で子育てしている親からの相談に積極的に対応する体制づくりをしているところも増えています。子育て支援ネットワークづくり、子育てサークルの創設やサポートなどの仕事も保育士の役目として期待されているのです。また、保育士は、子育て支援を通じて、その地域の課題などを把握できる立場にあり、そうした声を地域の民生委員や児童委員などと協力し、行政に伝えていく活動なども行っています。就職先の保育所を選ぶ際に、このような活動を行っているかも確認してみるといいでしょう。
大阪では、保育士がワークライフバランスで休業することが多く、園を成立させるためには派遣に頼る傾向があります。保育士の派遣を大阪で営む事業のニーズが高まっているのです。